2015年5月16日土曜日

小石川の奇妙なパスタ屋 strange pasta bar in Koishikawa

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仕事帰りに小石川のあたりを歩いていたら奇妙な店を見つけました。
pasta ¥1000, vino ¥600との黒板が出ていて通りに面した大きな窓からは6畳ほどの製麺スペースが見えます。openというプリンタで打ち出したような紙が見えるものの人の気配はない。しまっているのかな、とも思い逡巡ののちドアを押してみると、開く。短い廊下の先には更にドアがあってそちらを開けてみると果たしてカウンタ−4席、テーブル一つの小さな飲食スペースに店主と思しき坊主頭の男性。
聞くにそこはパスタの専門店であり、パスタは一種類しかなく、しかも彼の打った生パスタをオリーブオイルとチーズで和えただけのものしかないとのこと。看板の通りパスタは1000円でワインは600円、他に林檎ジュースがあったかな。
兎に角も食事ができることにホッとしてパスタとワインを頼んだものの、店主大鍋に湯をわかすところから始める。はて、このようなペースで飲食店として成り立つのか、飲食スペースより大きい製麺スペースはなんなのか疑問に思いつつ、それとなく話を聞いてみる。すると彼はパスタ打ちの専門家だという。彼が言うには日本のレストランでは一般的ではないが、海外ではレストランにパスタのみを担当する専門家がいると。彼は今レストランに属しているわけではないが表の製麺スペースでプロの料理人に製麺を教えたり、どこかのホテルにパスタを納めたりすることを業としているそうです。
彼の海外での遍歴などを聞いているうちにようやく沸いた湯に入れる平打ち麺は向こうが透けて見えるほどに薄い。茹で時間は驚くほど短く入れたと思ったらもう湯切りをしているような次第。このパスタはなんという名かと訪ねてみればタリアテッレであるという。タリアテッレであればなんども食べたことがあるけれど、ここまで薄いものは見たことがありません。これは彼の技ゆえなのか本場の生パスタとはそういうものなのかわからなかったけれど、繊細な口当たりとチーズ、オリーブオイルのシンプルな味付けはフィットしているとはおもいました。
客側からは入りにくく、メニューも実質一つしかない、店からしても儲かるとは思えない。なんでやってるのかよくわからない奇妙な店ですが、技術の 粋といっていいのであろうよそでは食べられないパスタが食べられる。面白い店ではありました。
La pasta dello sfoglino Base
文京区小石川5-34-10
日休

I found a strange pasta bar at Koishikawa, walking back home. This bar serve only one simple pasta dish, pasta with oil and cheese. I was surprised that it was very good one, at the same time I couldn't understand how does he drive the small shop. So I asked him some questions, then he talked to me he is a pasta master trained in Italy and he teaches to professional cooks how to make real pasta.

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